2015/10/4 ヨハネ福音書15:16~17 「選びと派遣」



・選びと任命
 キリストは私たちが彼を選んだのではなく彼ご自身が私たちを選んで、弟子としたことを強調します。また「任命」とあるのは、キリストが私たちを弟子としての使命を託しいるということです。
 私たちが自分でキリストを選んで入信し、自分の力で信仰者としての人生を歩もうとすることは、ちょうど自分で小舟を操るようで、不安定になります。しかし、「キリストの選びと任命による」と覚えるときに大船の安定感を持ちます。

・派遣と献身
 「あなたがたが行って実を結び」とあります。私たちは自分勝手に人生を歩み不毛となるということではなく、キリストによって派遣されているということです。さらに、私たちに求められていることは、献身すると言うことです。そのようにして初めて、浮き雲のような人生ではなく、しっかりとした目的を持った信仰生活となり、そこに祝福の業が起こるのです。それは信仰生活の喜びとなります。

・実を結び
 私たちの祝福は「実を結ぶ」という形で約束されています。その実とは、私たちが派遣されたその所で、様々な人間関係を持ち、そのようにして御霊の実を獲得すること、そして、同じ救いに導かれる人々を獲得すると言うことです。その実こそ、地上のどのような富にまさって、有益で、永遠に残る実となります。