2023/4/30 Ⅰコリント8:1~13 知識と愛

 ・知識は人を高ぶらせ
 コリント教会では「偶像にささげた肉」についての問題がありました。それは知識偏重の一派が起こしていたもので、正しい知識を持っているならば、自由に、それを主張して行動すべしという考えでした。
 しかしパウロは、たとえ真理としての知識を持っていたとしても、他の人々に対する配慮が無いなら、人を高ぶらせるだけで、何の意味もないと明言します。

・愛は人の徳を建てる
「愛」とはアガペーで、神がキリストを通して、それがご自身の本質であることを示されました。エロスとかフィリアなどという人間が生来持っている自己中心の愛とは異なります。「人を建てる」とは隣人の信仰心を確立させるために作用するということです。「愛・アガペー」は自己を低くし、隣人を建てあげるのです。それによって自己の人格も建て上げられます。さらに神によって認知される者となります。

・兄弟を躓かせないために
 パウロは具体的に「偶像にささげた肉」の問題について論じた後に、彼自身の問題に対する基本的態度を明示します。
「食物が私の兄弟をつまずかせるなら、私は今後いっさい肉を食べません」とあります。偶像にささげられたとしても肉自体には、何の問題もないのですが、弱い兄弟の良心と信仰の躓きにならないようにとの決意です。ここに単に知識だけによるのではなく、「愛・アガペー」によって行動する姿勢が明示されています。