2019/6/9 出エジプト12:1~7 過越と贖い


・傷のない子羊
 エジプトに対する十の災いの最後は、最も厳しい裁きとなります。しかし主なる神はイスラエル人のために裁きから逃れる手段を示します。それが「傷のない子羊」でした。「傷のない」とは完全という意味で、これまでノアやアブラハムについて「全き人」という場合の「全き(完全)」という言葉と同じです。実際に子羊は純白で如何にも傷も汚れもない姿です。

・贖い
「夕暮れにそれをほふり…その血を取り二本の門柱と、かもいに、それをつける」とあります。子羊の血が民の贖いとなったのです。「贖い」とは敵や他者の支配にある者を代価をもって買い戻すと言う原意があります。神は子羊の生命と血によって、民をエジプトの支配、偶像の支配、そして罪の支配から買い取り、ご自分の所有とされたのです。それで彼らは神の民として「腐ったパン種」のない交わりに招かれたのです。

・ 過越
 第十番目の裁き時、エジプト全家で人間と家畜の初子が、ことごとく殺されました。しかし神はイスラエルの家では血を見て過ぎ越されたので、裁きからまぬがれました。
 この出来事は今から3500年前の出来事ですが、私たちの時代に起こることのひな形です。私たちはイエスの血によって裁きを免れ、神の民として永遠の生命に入れられるのです。(ヨハネ1:29,3:36