2017/6/16 父の日礼拝 創世記28:10~19 父の価値観


・旅立ち
 ヤコブは兄エサウとの争いを避けて、父と母の元から離れて、逃げるようにして旅立ちます。旅の途中、不安と恐れの中で意志を枕にして野宿しました。その時、天からはしごが立てられて御使いが上り下りしているという不思議な夢を見ました。不安と恐れの中で、彼の一族が保ってきた天との交流の中に生きる価値の意味が明らかにされて、彼は一人ではないことを発見した体験でした。

・父の神との出会い
わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である」。神がヤコブのかたわらに立って告げたことばです。それと同時に、彼自身の祝福と約束の言葉を受けます。これは彼が父の神と出会う体験でした。
 彼はこれまでも神を父イサクとともに礼拝することがありましたが、その神を自分自身の神とは意識していませんでした。しかし父の礼拝する姿から、知らないうちに神を自分の価値として受け取っており、神もまた彼を覚えてくださったのです。

・生きた神信仰
 父の背中から学ぶといいますが、価値観についても同じです。しかし悪い価値観ならば、子どもの精神を抑圧し殺すことがあります。反対に、良い価値観は子どもを生かし、危機の中でも希望と平安を保たせます。父親は、普段の生活において自分自身に与えられた「価値」を自分の内に深め、それに従った人生を歩む必要があります。