2019/3/31 使徒の働き26:1、12~29 アグリッパ王の前で


・アグリッパ王の前で
 カイザリヤの獄中にありましたが、パウロはアグリッパ王の面前で弁明する機会が与えられます。この度は、ただ自分の潔白を証しするだけではなく、宣教的な要素が含まれています。
 パウロは若いころ熱心なユダヤ教徒でキリスト教に敵対していたことを、次にダマスコ途上で復活のキリストに出会った体験を証しします。「それは太陽よりも明るく輝く」天からの光でした。このイエスとの出会いがパウロの人生と人間性を根源的に転換させました。

・天からの啓示
 パウロはイエスとの出会いが何を意味するかについても啓示を受けました。「暗やみから光に、サタンの支配から神に信仰によって罪の赦しを得させ御国を受け継がせる」と証ししています。また彼は「天からの啓示にそむかず」と自分からも示された人生を歩みました。神の啓示を心から信じて告白する者の姿は人を圧倒するものがあります。

・「私のようになること」
 証しの衝撃に耐えきれずフェストは「気が狂っている」と叫びます。またアグリッパ王はなお躊躇を示します。
 それにたいしてパウロは「…私のようになってと証しを加えています。つまり、天からの啓示を拒んだり、無視するのではなく「私のように」信じるようにとの促しです。そのように告白するパウロの姿は、啓示の光と同じように、周囲の者たちのなかで、ひときわ輝いていました