2018/4/29 使徒の働き8:1~25 サマリヤの教会


・迫害と宣教
 ステパノの殉教を契機に、ユダヤ教徒たちはキリスト教会を激しく迫害します。とくにヘレニストキリスト者に対する攻撃が激しかったようです。
 それで信者たちはエルサレムから離散することになったのですが、かえって主イエスの宣教命令が進展することになりました。「エルサレム、ユダヤをとサマリヤの全土」に福音を証しするという命令と約束です。神の御心は、チャンスの時もピンチのときも、いつも進展するのです。

・ピリポによるサマリヤ宣教
 特に七人の一人ピリポの活動はめざましいものがありました。彼はサマリヤ方面に下っていき、通りすがりの町々で福音宣教をなしました。サマリヤ人は律法を中心とした彼ら独自の宗教を持ち、彼らなりのメシヤ待望もあったため、大勢が信仰に導かれます。

・サマリヤの教会
 この出来事を聞いて、使徒ペテロとヨハネが派遣されます。彼らが手を置いて祈ったときに、サマリヤの信者の上にも聖霊がくだりました。サマリヤ教会の成立です。
 しかし中には、なお魔術的世界の根が残っているシモンのような人物も存在しました。彼は魔術のように、人間の恣意や金銭で聖霊の能力を買うことができると考えたのです。使徒たちは厳しく彼を戒め、また徹底した悔い改めを求めました。