2018/1/21 使徒の働き1:6~13 教会と証し



・神の国とは?
 弟子たちは主イエスに対して、イスラエルの国を再興することについて問うています。彼らはイエスによって神の国が創設されることを信じていたのですが、それは目に見える王国で、地の国のように力と敵意によって創られると考えていたのです。主イエスが地上に留まっているかぎり、弟子たちは誤りから解放されることがなかったのです。

・聖霊と神の国
 そこで主イエスは「聖霊が望まれるとき」に神の国が地上にもたらされることを約束します。聖霊は目に見えない神で、父と子の神から送られる方です。その時に、人は正しく神のことばを理解し、新しい人に創り変えられます。「力を受けます」とはみことばの理解の力と証しの力ということです。肉的な人ではなく、聖霊によって真実の神の国を創ることができるのです。

・教会と証し
「…地の果てまでわたしの証人」とあります。「証人」とは見たこと、体験したことをそのまま証しする人のことです。ですから、「キリストの証人」とはキリストと御業をそのまま証しする人のことです。教会はキリストを証しする群れであり、その証しによる神の国です。
 世の中には色々な集団や団体がありますが、教会は、力や敵意によるのではなく、ただキリストの証しと愛と和解の務めを担い、神の国の働きを担うのです。