2016/9/4 ピリピ1:3~7 福音のコイノニア



・霊的交わり
 使徒パウロは、新しく誕生した教会を何よりも喜び、感謝していました。それはキリストを通して、神が生み出した集団だからです。またその集団の本質が、管理や体制というものではなく、霊的交わりであることを明らかにしています。彼自身、「思い」「祈り」、霊的な交わりを保っています。

・福音のコイノニア
 「福音を広めることにあずかってきた」とあります。福音とは、イエス・キリストによって成就した救いの教えです。その福音は信仰者同士の交わりを作りだす性質を持ちます。この交わりのことをコイノニアといいます。そのコイノニアは、時代の流れの中で廃れることなく、永続する唯一の集団です。

・神の臨在
 「あなたがたのうちに良い働きを始められた方」とありますが、それは神です。福音のコイノニアには、神の臨在と働きがあります。私たち人間も、互いの交わりを保ち、自分の救いを確実にしようと努力します。しかし、人間の努力を超えて、神が働いてくださり、救いを完成させてくださいます。
 私たちもこの地域に誕生した福音のコイノニアに招かれています。この交わりこそ、救いと喜びと生命の源泉です。そのことを覚えて、この交わりを愛と献身によって育んでいきましょう。