2013/5/19 ヨハネ1:19~24 荒野で叫ぶ者の声

・バプテスマのヨハネ
  バプテスマのヨハネはイエス・キリスト到来の先駆けとなって、荒野で悔い改めのバプテスマを説いた人物です。
 彼の人気は大きく、人々に「キリストかも?」と待望されていました。しかし彼自身は自分の使命を明瞭に認識し、きっぱりと「私はキリストではありません」と言明しました。

 ・荒野で叫ぶ者の声
  また自分の使命は「「主の道をまっすぐにせよ」と荒野で叫んでいる者の声」であると語ります。つまりキリスト到来の準備のために、人々の心を悔い改めに導き、待望心を持たせる役目であるということです。自分自身は何ら実体はなく、ただ人々を促す「声」であるということです。

 ・あの方は盛んに、私は衰え
  「あの方は盛んになり私は衰えなければなりません。」ちょうど、花婿の友人が花婿到来の際に退く情景です。そのようにして、花婿と花嫁はめでたく出会います。
  バプテスマのヨハネは、自分の弟子たちの前で、イエス・キリストの栄光を示し、自分を衰えさせました。事実、歴史もその方向に動きます。

 ・私たちの心の内でも
  私たちの周囲には色々な人々がおり、色々な形で「私」に影響を与えています。また「私」自身もその人々に対して依存しています。
  しかし神の御心は、その人々は手段であって、彼らを通して「私」がキリストと出会うことを願っておられます。そこで「私」自身も、祈りの中で人から離れ、ただ「キリスト」を第1とする信仰姿勢を確立して行くことが大切です。