2021/3/21 ルカ福音書10:21~24 イエスを見る目は幸い

 ・幼子たちに現された奥義
 主イエスは「喜びにあふれて」神をほめたたえています。それは神が福音の奥義を「賢い者や知恵のある者には隠して、幼子たちに現わしてくださった」からでした。「賢い者や知恵のある者」とは世の知恵と権力を持ち、世の名誉に執着している人々のことです。「幼子たち」とは世の中で小さく弱くまた貧しい者たちのことです。彼らは世に執着せず心が開かれており、神も彼らに福音の奥義を啓示されるのです。

・ 父と子の交わりに
 「すべてのものが、わたしの父から、わたしに渡されて」とありますが、それは主イエスが神の力と権威と知恵を一身にうけた神の子であることを示します。また「子がだれであるか…父がだれであるか」とは父と子の神の間の密接な愛の交わりを意味します。さらにその交わりは「子が父を知らせようと心に定めた人たち」である弟子たちも提供されています。

・ イエスを見る目は幸い
「あなたがたの見ていることを見る目は幸い」とあります。主イエスが選び、霊的に開いた弟子たちの目ということです。その目をとおして、弟子たちは父と子の交わりに深く招かれていくのです。
 私たちもまた、主イエスによって選ばれて教会に導かれ、福音を見聞きすることが許されています。そこで、さらに福音の奥義を理解し、父と子の愛と永遠の交わりに加えられていくために、イエスを見る目、福音を聞く耳をしっかりと開くようにいたしましょう。

0 件のコメント: