2021/2/28 ルカ福音書9:57~62 手を鋤につけてから

 ・人の子には枕する所もない
 主イエスは弟子となろうとする者に対して「狐には穴があり、空の鳥には巣があるが、人の子には枕する所もありません」語ります。狐も鳥も地上で安住の場があるが、キリストとその弟子に約束されているのは、地上での安住ではないことを示しています。

・死人たちに死人たちを
 別の弟子に対しては「死人たちに…死人たちを葬らせなさい」と語ります。はじめの「死人たち」とは神から離れて地上のことに始終する人々のことです。彼らの関心事は地上の生命と葬りです。その人々に肉体的な「死人たち」を葬らせないということです。
「あなたは出て行って、神の国を…」とあります。神の国は福音とともに到来している永遠の生命の広告です。弟子たちは新しい生命に招かれているので、世の業から決別して生命のために働くように促しています。

・手を鋤につけてから
 第3の人は、家の者に暇乞いを求めています。その人に対して「だれでも、手を鋤につけてから、うしろを見る者は、神の国にふさわしくありません」と中途半端な志をたしなめています。確かにロトの妻の例にあるように、世に対する執着は災となります。私たちも神の御国に招かれているキリストの弟子として姿勢を正すべきです。    

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