2019/3/17 使徒の働き24:1~16、24~27 キリスト者と良心


・弁護士テルトロとパウロ
 ローマ総督官邸において、大祭司アナニヤはテルトロという弁護士を雇ってパウロを告訴をします。彼は巧みな演説家でパウロが「ペストのような存在」で「ナザレ人という一派の首領で」あると非難します。
 それに対してパウロは、キリスト教の教えこそ旧約聖書を受け継ぐ正統な信仰であって何ら非難されるところはないと弁明します。また最後の審判について語り「そのために…責められることがない良心を保つように最善を尽くしていますと証しします。そこに彼の真実な人柄がにじみ出ています。

・総督ペリクスとパウロ
 裁判の5日後に、総督ペリクスと妻ドルシラに対してパウロは証しする機会が与えられます。この時、パウロは「正義と節制とやがて来る審判とを論じ」ました。それがパウロの信仰であり、生きる姿勢だったからです。ところがペリクスはその言葉に恐れを感じて、パウロを退けます。良心を痛めることも、悔い改めることをせず、世の楽しみと欲を優先したからでした。

・キリスト者と良心
 パウロの信仰姿勢は、私たちキリスト者全員にも当てはまることです。ローマ2:16に「私の福音によれば、神のさばきは、神がキリスト・イエスによって人々の隠れたことをさばかれる日に、行なわれるのです とあります。ここでも私たちキリスト者にとって「正しい良心」が如何に大切であるかが明確に示されています。