2018/9/2 使徒の働き15:22~35 信仰の自由と愛


・決定事項
 律法問題を取り扱ったエルサレム会議の決定は、パウロとバルナバだけではなく、エルサレム教会の二人の指導者も派遣されて、アンテオケをはじめとした異邦人教会に伝えられました。すなわち「どんな重荷も負わせないことを決めました。29すなわち、偶像に供えた物と、血と、絞め殺した物と、不品行とを避けることです。これらのことを注意深く避けていれば、それで結構です。以上。」

・信仰の自由
 決議内容の1つは、信仰の自由の確認です。キリストを信じた者は信仰だけによって義とされており、律法の一切の義務からは自由になったと言うことです。彼らは何ら重荷を負う必要も、律法の業について悩む必要もないのです。後に、宗教改革者ルッターは「キリスト者はすべての上に立つ王である」とまで言い切りました。

・隣人に対する愛
 決議事項には3つのことが禁止されています。1つは「偶像に供えた物」、もう一つは「絞め殺した物と血とを避ける」ことです。それは自分自身が偶像礼拝に関わる危険があることと同時に、何よりもユダヤ人キリスト者に対する愛の配慮のためでした。また神の民として汚れを負うことになる「不品行」はいつの時代でも避けるべきこととされました。