2017/2/26 創世記35:1~8 ベテルに上る



・危機
 ヤコブ一家がシェケムにいたときに、娘ディナの事件が起こりました。その時、息子のシメオンとレビは悪巧みによって、シェケムの男子を虐殺します。そのためにヤコブ一家は、周囲の諸民族に攻撃されるという危機に直面しました。「身から出たサビ」と言いますが、身内から出た罪悪が危機を招いたのです。

・ベテルに上る
 危機のただ中に神の言葉が、ありました。彼らはシェケムでの生活に慣れ親しみ、そこで豊かにされていたのですが、神は、「立ってベテルに上る」ように命令されたのです。ベテルはヤコブが初めて神と出会った場所でした。また「神のために祭壇を築きなさい」と続きます。神の臨在と恵みを覚えて礼拝の場所を定め、神中心の生活をするようにとの命令です。

・ヤコブの応答と献身
 ヤコブは、神の言葉に対して、即座に応答しました。一家の者たちに対して「異国の神々を取り除き、身をきよめ、着物を着替えなさい」と命令し、自分たちを神の前にきよめています。彼らは色々と世の悪習慣に染まっていたのです。そして神の命令に従って、ベテルに向かって、旅立つのです。それは神に対しての再献身の姿です。

 罪に陥ったとしても、神の名を呼ぶ民に対して神は、愛の深い方です。彼らが旅だったとき、「神からの恐怖が周りの町々に下ったので、彼らはヤコブの子らの後を追わなかった」とあります。