2017/2/5 創世記25:10~34 エサウとヤコブ



・リベカの妊娠
 創世記25章では、アブラハムとイサクの祝福を誰がどのようにして継承するかが物語のテーマとなっています。そして人間の色々な努力や葛藤を超えて、神のあわれみが一切を支配していることを啓示しています。
 イサクの妻リベカは不妊の女でしたが、夫イサクが切に祈ることによって、双子を妊娠します。しかし、彼女の腹の中で胎児がぶつかり合っているのに不安を感じて、神の下に行って、伺いを立てています。

・エサウとヤコブ「兄が弟に…」
兄が弟に仕える。」 とリベカは、神から啓示を受けます。兄とは強く、多くの祝福を受け継ぐ者とされ、弟は不用で少ないという意味がありました。当時の社会では、兄は長子として父の財産と祝福を受け継ぐ者とされていました。しかし、神の啓示は人間の思いとは、正反対のものでした。

・長子の権利を巡って
 やがてリベカは兄エサウと弟ヤコブを出産します。エサウは猟師に、ヤコブは天幕で働く人となりました。
 成人したあるとき、エサウが空腹のあまり、長子の権利を食べ物と交換に、ヤコブに譲り渡してしまいました。それはエサウは神の祝福を軽んじ、ヤコブは重んじたからでした。
 しかし聖書は、人間的な素質や駆け引きを超えて、神の絶対的な選び、あわれみによってすべてが展開していることを示しています。