2016/11/27 ピリピ2:3~5 キリストの心構え



・自己中心と虚栄
 「何事でも自己中心や虚栄からすることなく」とあります。「自己中心」とは自分の利益のためにだけ行動したり、自分中心に動く仲間を作ったりすることです。「虚栄」とは本来は虚しい存在に過ぎない自分を大きく見せて、人々の称賛を得ようとすることです。これらは古い人に深く根ざした悪です。コイノニアの交わりの中で、私たちは実際的に古いアダムの体質を砕き、殺していくことになります。

・へりくだりと配慮
 「へりくだって、互いに人を自分よりもすぐれたものと思いなさい」とあります。へりくだりは新しい人の心の姿勢です。それはコイノニアの交わりの中で、兄弟姉妹を自分よりすぐれた者として尊重して応対するなかで養われていきます。実際に兄弟姉妹方はすべて神の子であり、神に尊ばれているのです。
 「…他の人のことも顧みなさい」とあります。自分のことを自分ですることは、大人として基本です。しかしそこで留まっていたのでは、なお未熟です。神の民は「他の人のことを顧みる心と行動」がしっかりと要請されています。
 
・キリストの心構え
 これらはキリストの心構えであって、キリストご自身が第1に模範として示されたことでした。それによって、このへりくだりの心構えこそが、キリスト者の祝福と喜びの秘訣であり、またコイノニアが健全に保たれるためのエキスでありことを示されたのです。