2017/3/27 ヨハネ福音書20:1~18 復活の朝



・まだ暗いうちに
 マグダラのマリヤは「朝早くまだ暗いうち」に墓に来ました。すると墓から石が取りのけられていたので、ペテロとヨハネに知らせます。彼らが来て墓の中を確認すると亜麻布だけが置いてある、イエスの亡骸は見いだすことができませんでした。彼らは不思議に思うだけでした。「まだ暗いうち」というのは辺りが暗かっただけではなく、彼らの心と信仰が暗いままであったことを暗示しています。

・なぜ泣いているのか
 マリヤは墓に留まって泣いているとはじめにみ使いが「なぜ泣いているのですか」と問いかけます。次にうしろにいたイエスも同じ問いかけをします。
 主イエスは暗闇と悲しみの中にある人に対して、まず「なぜ」と問いかけます。その人は、イエスの前で「なぜ」に答えようとする時、次第に悲しみと絶望から解放される方向に心が向けられていきます。

・復活の朝
マリヤという個人的な呼びかけによって、彼女はイエスを認めます。「羊は彼の声を知っている」とあるとおりです。彼女もまたラボニ」と応答します。
 また主イエスはすがりつくことを禁じます。そして弟子たちにイエスの復活の事実、さらに昇天することを告げるように命じます。目に見えるものに依存せず、未来における再会に向かって生きるように促しているのです。
 マリヤの体験した復活の朝を、私たちも同じように迎えましょう。