2016/4/10 ヨハネ福音書20:30~31 いのちを得るため


・The Bookの宗教
 ヨハネ福音書の著者は弟子のヨハネで、「イエスが愛された弟子」と自己紹介しています。それは最も身近でイエスを知り、観察できた者ということです。またヨハネと共にいた使徒団も「彼の証しは真実」と証言しています。
 神の真理は「ことば」を通して伝えるという旧約の伝統がありますが、イエスにある真理も「ことばを通して完全に伝えられるのです。まさしくキリスト教は「The Book」の宗教です。

・「しるし」と神の子キリスト
 ヨハネは福音書を書いた目的の1つはイエスがなした「しるし」を伝えるためであると語ります。「しるし」とは、真理を示すための奇跡ということです。つまりはイエスの7つ奇跡を通して、彼こそ神の子キリストであることを知るためということです。またイエスは奇跡と共に、様々な形で「わたしは…です(エゴ エミー)」と語られ、ご自分でも神の子、絶対者であることを示しております。

・いのちを得るため
また「あなたがたが信じて、イエスの御名によっていのちを得るため」とあります。「いのち」とは地上のいのち(プシュケー)とことなる永遠のいのち(ゾエー)のことです。地上のいのちは罪があり滅ぶものですが、永遠のいのちは神に愛され、交わりを持ち、永遠に生き、復活するいのちです。私たちは、地上のいのちの弱さを覚え、イエスが提供している永遠のいのちを是非とも獲得すべきです。