2015/2/15 ヨハネ福音書12:27~34 栄光の時



・十字架の時
 主イエスは「十字架の時」を前にして「心騒いで」います。「その時」は現象だけで判断した時に、敗北と悲惨だけの時のようにみえるからです。しかし「その時」こそ旧約新約を通じて啓示されている神の救いの頂点でした。そこで、主イエスは「その時」を克服しようとしておられるのです。

・栄光の時
 弟子たちに対して十字架の時が神とイエスの栄光の時であることを明確に示します。栄光とは神が神として明らかにされることであり、神がすべてに対して勝利者として現されることです。地上では神の栄光が見失われていますが、十字架の時に、それが明瞭に啓示されるのです。

・裁きの時
今がこの世のさばきです。今、この世を支配する者は追い出されるのです。」とあります。「この世を支配する者とは悪魔のことであり、悪魔は罪と死によって人を支配しています。主イエスは十字架の上で肉によって悪魔を完全に裁きます。その結果、悪魔は主イエスにつく人々に対して、何の力も発揮できなくなります。

・引き寄せられる
 私たちは十字架の時を絶えず覚え、その意味をしっかりと心に刻むべきです。使徒ペテロは、イエスの十字架に引き寄せられ、次のように証ししています。
 「キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたは癒された」1ペテロ2:24