2014/2/2 イザヤ58:6~12 真の断食



・真の断食
 イザヤの時代の人々は神に受け入れられ祝福を得るために断食をしました。しかしその断食は形式的に荒布を着、顔をやつし、食事を断つというだけでした。
 しかしイザヤは真の断食とは上辺だけを繕うのではなく、心からの悔い改めと正義の実であると宣告します。

・悪を断ち切る
 当時の支配階級と有力者たちは全く悪に染まっていました。賄賂や不正、弱者に対する暴虐は日常茶飯事でした。それでも宗教行事をこなせば、神が祝福してくれると錯覚していました。しかし神が望むことは「悪のきずなを解き…しいたげられた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕くこと」でした。また「飢えた者にはあなたのパンを分け与え、家のない貧しい人々を家に入れ …」正義とあわれみの心をもって社会生活をすることです。
 「そのとき、暁のようにあなたの光がさしいで…」とありますが、神は御心をなす時に、速やかに私たちを祝福してくれます。

・私たちの断食
 私たちの社会でも様々な宗教があり、断食や苦行、また儀式を重んじます。しかし神が祝福し、また人々が望んでいる宗教は、預言のように、真の断食をなすことです。それは神の前に心砕かれ、さらに社会生活の中で、その実を確実に現すことです。そのようにして、神の祝福をいただき、また、他の宗教と差別化ができるのです。