2014/2/16 イザヤ61:1~3 良い知らせ…福音



・主のしもべと福音宣教
 イザヤ書には「主のしもべ」が繰り返し登場します。「神の霊を受けた王」、「苦難のしもべ」などです。また彼は主の霊によって「良い知らせ…福音」を宣べ伝える者です。この「しもべ」はイエス…キリストであって、ルカ4章においてイザヤ書の預言がご自分の到来によって成就したことを宣言しています。

・福音と救い
 「しもべ」の役割は「貧しい者に良い知らせを伝え、心の傷ついた者をいやす」ことです。それは奇跡によってパンを与えたり、肉体的な癒やしを与えるということではなく、「良い知らせ…福音」による霊的な満たしと癒やしです。「良い知らせ…福音」は人間の目にはチッポケに見えますが、ちょうど種のように聞いて受け入れる人々の心において神の生命を生じさせ、生かします。その内側の変化がやがて外に現れます。

・福音と神の国
 また「しもべ」は神の国の到来を告げます。神の国は、世の終わりに名実共に実現するのですが、「良い知らせ…福音」と共に、先駆けて「今の時」に突入してくるのです。
 教会は真っ先に、神の国突入の現場となりますが、それは福音を心から受け入れることによって実現するのです。