2012/9/30召天者記念礼拝 マルコ12:18~27 生きている者の神

・サドカイ人との論争
  主イエスは、サドカイ人たちとの論争を通して明瞭に「死者のよみがえり」を主張されました。サドカイ人たちはモーセ五書だけしか聖典として認めておらず、そこだけからは「死者のよみがえり」の教理を見いださせないと主張しました。そこで主イエスは、あえてモーセ五書の一つの箇所から「死者のよみがえり」を示します。旧新約全巻を貫き、聖書は「死者のよみがえり」を語っているのです。

 ・アブラハムの神、イサクの神…
  出エジプト記三章に「燃える柴」の箇所があります。モーセがミデヤンの羊飼いの時、ホレブ山で燃える柴の光景を見ます。それは燃えているが燃え尽きないので、不思議に思って近づくと、神の啓示がありました。
  「わたしは、あなたの父の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である」  父祖たちは神を信じ、神との交わりを持ちましたが、それは地上の生涯で終わることなく、永遠の絆となっていたのです。そしてちょうど燃え尽きることがない柴のように、信仰者たちは生かされているのです。

・生きている者の神
  世々の信仰者たちは、「死者のよみがえり」の希望ゆえに困難と迫害を甘んじて、信仰を貫きました。私たちの召天者たちも、その信仰のゆえに、神に覚えられ、生かされています。そして、来るべき日に私たちとともに「死者の中からよみがえる」者と定められています。