2011/4/10 マルコ15:16~21 クレネ人シモンの十字架

・紫の衣とイバラの冠
 主イエスは大勢のローマ兵士たちによって愚弄されました。彼らは主イエスに「紫の衣を着せ、いばらの冠を編んでかぶらせて」「ユダヤ人の王さま、バンザイ」と葦の棒で頭をたたいたり、つばきをかけたりしました。
 彼らは「ユダヤ人の王キリスト」とは偽りで、十字架に定められた者、反国家、反社会的存在としてあらん限りの乱暴をしたのです。

・ヴィラ・ドロロ-サ
 「イエスを十字架につけるために連れ出した」とあります。十字架刑を受ける者は、見せしめのため町中の道を歩かされました。主イエスが歩いた道は、ヴィラ・ドロローサ(苦しみの道)と呼ばれています。主イエスが予告されたように、十字架の道を歩むことが主イエスの道でした。それはその名の通り、苦難の道であり、悲しみの道、辱めの道、罵りの道でした。

・クレネ人シモンの十字架
 十字架の時は、いかなる人でも主イエスの側に立つことが困難になるものです。しかしクレネ人シモンは強制的にではあったにしろ、主イエス・キリストのために十字架を負ったのです。
 その時には、決して喜ばしく思えませんでしたが、シモンの十字架体験は恵みと祝福となりました。事実彼の家庭はクリスチャンホームとなり、彼だけではなく妻も子どもたちは立派な働き人となったのです。
 ピリピ1:29に「キリストを信じる信仰だけでなく、キリストのための苦しみをも賜わった」とありますが、この御言葉は真実です。

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