09/3/15 安息日の主 マルコ2:23~28

・安息日
 モーセの十戒の第4戒に安息日を聖として、守るように命令されています。福音書時代のユダヤ社会では、宗教的熱心のあまり、人間の疎外問題を起こすほどに厳格に命令されていました。仕事をすること、火を灯すこと、調理することなど、一切が禁止されていたのです。

・麦畑で
 ある安息日に、主イエスの弟子たちが麦畑を通っているときに、穂を摘み始めました。当時のユダヤの慣習では、禁じられていることでした。律法を厳格にとらえるあまり、ひもじかったとしても、禁止していたのです。 しかし主イエスは弟子たちがなしていることは違法ではないことを宣言します。キリストがそこにおられると言うことで、律法が支配する世界から恵みが支配する世界に弟子たちが移されているからです。

・安息日の主 
「人の子は安息日の主」とあります。人の子とは、神から遣わさる救い主キリストのことです。彼によって律法の儀式や掟は撤廃され、全く新しい世界がもたらされたのです。 このことは、すべての社会において実現した恵みの支配です。キリストがおられるところでは、人間の生命のためには、すべてが許され、恵みが支配して、満たされ、癒され、養われるべきなのです。

・私たちの社会でも
 私たち日本人は、規則にとらわれてしまう国民です。しかし不完全な規則以上に、人間の生命が重んじられるべきなのです。それは肉の生命と霊の生命の両方です。

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