2023/4/02 ルカ福音書23:44~56 イエスの死と葬り

 ・イエスの死
 主イエスの十字架の時「全地が暗くなって」とあります。世の終わりに現れる神の怒りが、イエスにくだされたことを象徴し、「神殿の幕は真二つに裂けた」のは旧約時代の終わりを暗示します。「わが霊を御手にゆだねます」とのイエスの最後の言葉は、詩篇31:5の成就で、正しい者の死を意味します。イエスは正しい者の死を全うして贖いをなし、古い契約を終わらせ、新しい契約を成就させました。

・百人隊長の証言
 百人隊長は「この人は正しい方」と証言しています。彼は十字架のイエスの一切の振る舞いから、神の子としての正しさを告白せざるを得なかったのです。これはルカ福音書ではイエスが「罪がない」「正しい」という7回目の証言となっています。まさにパーフェクトな正しさを示しています。

・主イエスの葬り
 アリマタヤのヨセフはピラトに願い出て「イエスを取り降ろして、亜麻布で包み、そして、まだだれをも葬ったことのない、岩に掘られた墓にイエスを納めた」とあります。彼は議員のひとりで、イエスを支持し、神の国を待望していた人物でしたが、このように最後に彼の信仰を証しました。また彼はイエスの葬りを通して、イエスの死をしっかりと受け止めたのでした.
  彼の態度は、私たちも見習うべきです。つまり、この受難週に、私たちもイエスの死とその意味をしっかりと受け止めたいです。そしてどうして、「正しい」方が死ななければならなかったかを、深く思い巡らしましょう。

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