2022/12/11 イザヤ9:1~7 ひとりのみどりご

・闇の中の光
 「やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。」
 イザヤはBC700年ころの悲惨な時代に、未来のキリスト預言をしています。「やみ」とは、戦争、破壊、罪、死、そして悲惨と絶望が支配している時代のことです。いつの時代にも、「やみ」を「やみ」として知る者たちに「光」が照るのです。「光」とは救いであり、それに伴う二重、三重の「喜び」です。

・ひとりのみどりご
 「ひとりのみどりごが、私たちのために生れる。」
 イザヤの預言の中心は「ひとりのみどりご」です。アダム以来の罪と死の支配から人間を救い出すキリストのことです。彼は、世の誰か権力者、有力者のためのではなく、貧しい「私たちのため」の救済者です。
・不思議な助言者、力ある神…
「その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」」
 彼は赤ちゃんであり、ただの人間の姿を持って生まれますが、その名は想像を遥かに超えたものです。「不思議な助言者」とは、不思議なほどにすばらしい道を示す方ということです。「力ある神」とは、神としての無限の力で一切の敵からの救済者となるということ、「永遠の父」とは、永遠に信頼できる方ということ、「平和の君」とは、神と人、人と人の平和を司る主権者という意味です。
 私たちの肉の目には、いつでも「みどりご」は、小さく、無力な存在としてしか映りません。ただ信仰の目によってのみ、彼が宿す「大きな光」を見、「私たちのため」の救い主として「喜び」の中に入れられるのです。
 

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