2022/1/9 ルカ福音書15:11~24 放蕩息子のたとえ

 ・放蕩息子のたとえ
 主イエスは悔い改めの大切さを放蕩息子の例えを通して語っております。ある人に2人の息子がいて、弟息子が父の財産を受け取るやいなや遠い国に旅立ちます。そこで放蕩三昧によりお金を使い果たして、食べるのにも困るほどのどん底状態に陥ります。

・悔い改め
 このどん底状態の中で、弟息子は「我に返り」ます。それは自分がどのような状態でも、豊かなる父との関係にあることに気づくということでした。「立って、父のところに」行って、悔い改める決意をします。それは自分の罪を認め、心からの方向転換を明確にすることです。心の転換はいつの場合でも、全人と人生をも転換させます。
・父の愛
 息子が自分の父のもとに向かった時「まだ家までは遠かったのに、父親は彼を見つけ、かわいそうに思い、走り寄って彼を抱き、口づけした」とあります。父の愛の歩み寄りは、息子の帰還に先んじています。そこに父の愛の大きさが現されています。父は、彼を息子として迎え入れ、最高のもてなしと喜びで祝ったのです。ここに悔い改めて帰還するものに対する神の姿がが見事に描かれています。
 私たちは世という遠い国にいる者たちで、何らかの放蕩息子的存在です。新年のはじめ、まず心からの悔い改めによって、父なる神のもとに立ち返る姿勢を明確にしたいです。そして父の愛と祝福に満たされて、一年の初めの一歩としましょう。

0 件のコメント: