2021/9/5 ルカ福音書13:6~9 いちじくの木のたとえ

 ・いちじくの木のたとえ
 「ある人が、ぶどう園にいちじくの木を植えておいた」けれども、一向に実をならせる気配がないことを見て「切り倒してしまいなさい」と番人に命じています。これは旧約の民が神によってカナンの地に植えられたのにもかかわらず、その頑なさゆえに実をならすことがなかったことを示しています。

・裁きの猶予とキリスト
 それに対して番人は「木の回りを掘って、肥やしをやってみますから。…それでもだめなら、切り倒してください。」番人もまた、神のうちにある憐れみを示しています。神は旧約の民に対して恵みと忍耐を示し、さらに憐れみとチャンスをも与えて、最善をなしたのです。
 ところが彼らは、キリストという最後のチャンスをも無にして、結局は神によって断ち切られます。

・キリストの民と実
「倒れた者の上にあるのは、きびしさです。あなたの上にあるのは、神のいつくしみです。」ローマ11:22
 私たちは神のいつくしみによって、新しい神の民として召されてキリストに結び付けられています。それはすべて神のために実を結ぶためです。「光の結ぶ実は、あらゆる善意と正義と真実なのです。」エペソ5:9 とありますが、私たちも精一杯の実をならせるようにいたしましょう。

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