2021/5/16 ルカ福音書11:14~20 神の指と神の国

 ・悪霊を追い出す
 主イエスがおしの悪霊を追い出して群衆が驚いていた時、ある者は「悪霊どものかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出しているのだ」と言いました。彼らはイエスの福音も御業も受け入れず、頭から悪としていました。自分の心が悪い者たちは、いつも自己中心の判断をします。

・神の指と神の国
 そこで主イエスは彼らの論理の矛盾を指摘し、次に「わたしが、神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら、神の国はあなたがたに来ているのです」と語ります。「神の指」という言葉は、出エジプトの十の災いの時に用いられている言葉で、神が直接に奇跡をなしていることを示します。他の箇所では「聖霊」とされています。つまり主イエスの福音と共に御業が起こり、それは「終わりの日」に到来する神の国の現れであると宣言しているのです。

・ 神の指と教会
 現代の教会でも確かに神の指が現れています。それは福音とともに目に見える現れというよりも、一人一人の心のなかと生活に現れます。
 「…神のことばは、信じているあなたがたのうちに働いているのです」Ⅰテサロニケ2:13とあります。私たちが礼拝において真摯にみ言葉を受け入れる時に、教会は神の指が現れ、豊かに働く場となります。

0 件のコメント: