2021/2/14 ルカ福音書9:46~48 神の国の価値観

・「だれが一番偉いか」
 「弟子たちの間に、自分たちの中で、だれが一番偉いかという議論が持ち上がった」とあります。彼らは目に見える世的価値観によって「偉い」「大きい」「優れている」を図ろうとしていました。神から離れた世では、自分たちで価値観を作り、しかも比較によって優劣を決めようとする体質を持ちます。そこには常に弊害が伴い、妬みと争いの種となり、また小さいとされるものを蔑視することになります。

・子どもをそばに
 そこで主イエスは「子どもの手を取り、自分のそばに立たせ」て弟子たちの価値観を訂正します。当時、子どもは力もなくまた律法を知らない故、劣った者とされていました。しかし主イエスは「このような子ども」こそ最高の価値ある存在としていることを 示し、その価値観を弟子たちも受け入れるよう促しています。

・神の国の価値観
「あなたがたすべての中で一番小さい者が一番偉いのです」と主イエスは地の国と神の国の価値観が逆転することを示します。それゆえ、私たちは主イエスの御元でこの世の価値観を砕いて、神の国の価値観を身につけることが大切です。
 そのようにして、私たち自身の絶対的価値をも見出すことができるし、神の国の幸いな交わりを実現することができるのだと思います。
 

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