2019/12/15 ルカ福音書1:67~80 ザカリヤの賛歌

・ザカリヤの賛歌…救いの角
 ザカリヤはバプテスマのヨハネ誕生とともに口が開かれ、神を賛美します。彼の賛歌はベネディクトゥスとして知られています。彼の賛美の中心は神が「救いの角」を与えてくださったということにつきます。角とは雄牛の角で、力の象徴ですが、旧約聖書では、それはキリストのことを意味しました。

・敵からの救い
 「敵からの…救い」とあります。敵とは第1に、周辺の異民族のことを意味します。ユダヤ人は彼らによって支配され、抑圧されていました。第2には罪と死のことを意味します。アダム以来、人は、その暗闇の圧政の下に置かれています。しかし、救いの角の到来により、一切の敵は粉砕されるので、汚れから免れて、あるいは清められて、喜びと自由な心で仕えることができるようになったのです。ザカリヤは祭司でしたから、そのことに感謝しています。彼はまた、息子の奉仕も含めて感謝しています。

・神のあわれみにより
 最後に「これはわれらの神の深いあわれみによる」とたたえています。自分たちの努力や性質の良さなど空しいものです。ただ神のあわれみを注がれることで、一切の救いが実現します。
 私たちも救いの角であるキリストが与えられ、奉仕が許されています。ただ神に感謝です。