2019/5/5 出エジプト1:1、8~21 出エジプト序章


出エジプト序章
 出エジプト記はエジプトで奴隷状態の御民がモーセによって脱出するという物語です。これは旧約聖書全体の救済の基本的パターンとなり、バビロン捕囚からの解放、死と罪からの救済と言う形に展開していきます。出エジプトの出来事はBC1450年頃で、最近は考古学的にも考証されています。
 また神が主(ヤーウェ)として顕現し、神の民は聖なる民として召され、契約の中におかれたことが記されています。著者はモーセです。

・祝福と苦役
「イスラエル人は多産だったので、おびただしくふえ」とは彼らが神の祝福を受けた民であることを示しています。実際、ヤコブ一族がエジプトに下った時には70人だったのに、約400年後には優に100万人を超える集団となっていました。
 ところが「ヨセフのことを知らない新しい王」が起こった時、イスラエル人に脅威を感じたエジプト王は苦役を課しさらには、イスラエル人の男の子を殺害するという非情手段に訴えます。死の力で弾圧しようとしたのです。

・神への恐れと祝福
 その危機を救ったのはシフラとプアという助産婦たちでした。彼女たちは王の命令よりも神を恐れて、イスラエル人の男の子たちを救ったのです。その結果、御民も守られ、また彼女たちも祝福されました。
 現代でも、神は具体的な人間を通してご自身の祝福をくだされ、神を恐れて従う人々は祝福されるのです。