2018/12/9 ミカ書4:1~5 終わりの日に


・終わりの日に
 預言者ミカは遠未来の希望を預言します。「終わりの日」とは、神の救いの計画が成就した時代のことです。「主の家の山は、山々の頂に堅く立ち 」とは、その時代、エルサレムが、全世界のどの宗教、思想、権威、力よりもすぐれたものとなるということです。ただし「エルサレム」とは、地上から高く上げられた「天のエルサレム」です。

主のことばが出る
 その時代、全民族が自分たちの古来からの神々や宗教を放棄して、エルサレムに求道してやって来るという有様が預言されています。その理由は、そこから「みおしえ」「主のことばが出るから」とあります。聖書の宗教では、徹底して神のことばが重視されます。旧約時代は人の罪を暴く戒めが律法という形で与えられました。「終わりの日」には、人を生かす福音が、神のことばとして与えられるのです。それは罪の赦しと永遠の生命が宿されたことばです。それ故、全民族は「来て」「さあ」「上ろう」「歩もう」と強い求道心を持ってやってくるのです。

・「終わりの日」に生きる私たち
 ミカの預言は、その700年後にイエス・キリストの誕生によって実現しました。それ以来、預言通りにすべての民族が、「主のことば」を求めて、「来て」「さあ」「上ろう」「歩もう」と呼びかけ合って、天のエルサレムに向かっています。それは具体的には、互いにみ言葉を求めて礼拝に集うことで実現しています。礼拝で、私たちは天に向かう巡礼者の集団となるのです。