2018/12/2 ミカ書3:1~8 預言者…地の塩、世の光


指導者たちの罪と民の悲惨
 預言者ミカはイスラエルの指導者たちを非難しています。彼らは神によって権威が与えられ民を牧するために任命された者たちでした.ところが、「善を憎み、悪を愛し」「人々の皮をはぎ」「わたしの民の肉を食らい」という表現されているように、極度の搾取と暴虐を行っていました。彼らの神に対する反逆は、具体的には貧民に対する搾取と暴虐という形で現れていたのです。しかし神の目には、小さい者たちも貧しい者たちも「高価で尊い」ご自身の民でした。

・偽預言者たちの罪
 ミカは同業の預言者たちに対しても非難しています。彼らもまた神によって民に指針と救いを与えるために任命された者たちでした。しかし霊的権威を腹の満たしと金儲けのために用いていました。彼らは「歯でかむ物があれば、「平和があるように。」と叫ぶが、彼らの口に何も与えない者には、聖戦を宣言する。」とあるとおりです。

・「しかし 私は」
 「しかし、私は力と、主の霊と公義と、勇気に満ち…」と語っています。「しかし、私は」はたいへん強い、反対の意志を現します。神の霊に満たされて、一人、世の流れに抗して立つ預言者の姿がそこに見られます。彼は周囲の人々がどのようであっても、ともかく神からの召命に答え、献身して預言者職を全うしたのです。
 この姿勢は、世に生きる私たちキリスト者にも要請されるものです。私たちも主キリストによって地の塩、世の光とされている者です。その塩気を発揮し、暗い時代にキリストの光を精一杯、輝かせましょう。