2018/11/4 使徒の働き18:18~28 伝道者アポロ


・伝道者アポロ
 パウロが第2次伝道旅行を終えてエペソを離れていたときに、アポロという伝道者がエペソに来ました。彼はアレキサンドリア生まれであり、直接、十二使徒やパウロと交わりのあるキリスト者ではありませんでした。しかし雄弁で聖書に通じており、イエスのことを正確に語っていました。彼は新しい時代の伝道者であったと言えます。

・アポロと兄弟たち
 ただ(洗礼者)ヨハネのバプテスマしか知らなかった 」とあります。洗礼を施すのですが、ただ悔い改めと名目上の聖めだけで、キリストの業と関係づけられていないバプテスマでした。プリスキラとアクラはそのことに気づき、「神の道をもっと正確に…説明した」とあります。彼を否定するのではなく、彼の賜物と召命を尊重しながら、教えたのです。若い伝道者に対する良き信徒の態度です。
 またアポロがアカヤに行く意向を示したときにも、兄弟たちは彼を励まし、先方に紹介状を書いて送り出しています。

・働き人について
 この箇所は教会の働き人と信徒の関係について示唆を与えます。特にプリスキラとアクラは先にパウロに協力しながら、さらに後に来た若い伝道者アポロを退けることなく、彼の内に神の賜物と召命を認めて協力しています。目先の人間を見て判断するのではなく、背後で働いておられる神を覚えていたからです。それは「成長させたのは神です(Ⅰコリ3:6)という霊的な洞察と態度です。