2018/8/12 Ⅱサムエル21:10~14,24:25 平和の祈り

この国の祈り
 Ⅱサムエル記の2つの箇所は、国の災難に際して、王とともに民が心を痛めつつ祈ったことがしるされています。その結果「神はこの国の祈りに心を動かされた」とあり、神は憐れみの心を前面に出して、災難から救ったのでした。
 私たちキリスト者は、この国では少数ですが、この旧約聖書の物語にならい、この国のために祈る手を下ろしてはならないと思うのです。

・平和の祈り…沖縄戦
 今から20年近く前に日本伝道会議が沖縄で開催されました。そこで講演や様々なシンポジウムがもたれました。その中で、金城牧師の沖縄戦の証しに心が打たれ、平和の祈りに導かれました。金城牧師は、当時16才でしたが、渡嘉敷島集団自決の現場にいました。日本軍玉砕の報を受け、教育されたとおりに村人の自決が起こりました。彼は母と弟妹を殺害しました。彼は色々な事情から生き残り、終戦後、島を出て改心しました。それで帰国して戦争の悲惨さと罪を告白するようになりました。
 
・浦上天主堂被爆
 また原爆投下の悲惨を知ることも祈りの促しとなります。特に長崎原爆投下時、ほぼ爆心地にあたる浦上天守堂ではちょうど集会が行われており、6000人が即死、2500人が放射能疾患で死んだそうです。人々の心には「どうして教会に…」という深い疑問が起こったのですが、悩む以前に、生き残った信徒は、会堂を再建し、この国の平和のために、切に祈っているということでした。