2016/8/7 創世記22:1~14 アドナイ・イルエ



・試練
 イサクが10才位の時、神はアブラハムを試練に遭わせられました。「あなたの子、あなたの愛しているひとり子イサクを…全焼のいけにえとして…わたしにささげなさい。」
 厳しい命令であったにもかかわらず、アブラハムはイサクを連れて「翌朝早く…神がお告げになった場所へ出かけて行」きました。そこには「非常に悩んで」という言葉はありません。

・アブラハムの信仰と従順
 アブラハムはたきぎを「イサクに負わせ、火と刀とを自分の手に取り、ふたりはいっしょに進んで行った」とあります。「火と刀」は決然とした神への従順を示します。イサクもまた父に対して従順な姿が描かれています。この時は緊迫した状況なのですが、二人は「神が備えてくださる」という信仰心故に、心は平安でした。ヘブル人の手紙では、アブラハムは復活信仰を芽生えさせていたと解説しています。

・アドナイ・イルエ
 示された山で、アブラハムは神の命令通りイサクをほふろうとしましたが、御使いは彼を止め、その代わりに1頭の雄羊を備えておられました。このようにして、アブラハムの信仰と従順は神の前に証明され、彼の祝福は確実なものとされました。このアブラハムの信仰こそ、私たちの復活信仰の原型です。