2016/5/1 創世記12:1~9 アブラムの召命



・アブラムの召命
 神の救いの本論は創世記12章のアブラムの召命から始まります。「主は…仰せられた」とあるように、救いのイニシャティブは主なる神であり、召命の言葉で始まります。
 召命の言葉は「あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい」です。 アブラムの生まれ故郷はメソポタミヤのウルという町でしたが、まったく見ず知らぬ土地に行くようにとの召命でした。

・祝福の約束
そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し…」と祝福の言葉が伴っています。神の召命は冷たく不毛な命令ではなく、常に祝福が伴っています。「大いなる国民」とは子孫が増えて一つの国民となるということです。もう一つの約束は「地上のすべての民族は、あなたによって祝福となる」 でした。それは彼の子孫キリストによって、救いが全民族に及ぶというさらにすぐれた約束です。

・信仰と従順
「アブラムは主がお告げになったとおりに出かけた」とあります。不安と恐れがあったのは当然ですが、アブラムはただ主なる神を信じて従順に従ったのです。
彼の信仰は彼の行ないとともに働いたのであり、信仰は行ないによって全うされ(ヤコブ2:22)とあるとおりです。アブラムの信仰姿勢は神の民の模範です。