2015/6/21 創世記28章 祝福する者



・父イサクの祝福
 父イサクは晩年に、子ヤコブを呼び寄せて祝福しています。彼自身もアブラハムの祝福を受け継いでいましたが、さらにその子孫に祝福を伝えようとしているのです。
 彼の祝福の内容は「全能の神が祝福すること」「多くの子が与えられること」「土地を継ぐようになること」でした。さらには神の救いの継承も暗示されています。

・子ヤコブの生涯
 子ヤコブは不安感の強い人でした。そこで人一倍、祝福を求めている人でした。それで父の祝福の言葉は励ましとなり慰めでした。そして、その後、波瀾万丈な生涯を送ることになるのですが、不思議に父の約束の通りに、彼は幾度も危機を脱して、神の恵みを獲得するようになるのです。

・父…祝福する者
 父親は祭司的な賜物を与えられている人々です。その祝福は、子たちを励まし、力づけることになります。
 また父親と年配の男性は、社会の中でも祝福を与える者として立てられています。その社会的経験と威厳と愛情を持つ人間が、祝福することで、地域の子どもたち、教会の若い世代は、力づけられるのです。