2014/7/13 ヨハネ福音書8:21~30 十字架を見上げる



・「上から」と「下から」
 主イエスはユダヤ人たちに対して「あなたがたが来たのは下から」と語ります。それは土から造られたアダムの子孫であること、罪の支配におかれて死に定められている者という意味です。
 「わたしが来たのは上から」とは、主イエスは見た目は普通の人間ですが、その霊的本質では天から来られた神の子であることを意味します。「上からの者」と「下からの者」とでは、生命の質は雲泥の差です。

・信じなければ
  「わたしのことを信じなければ」とあります。イエスが神の子キリストであることを信じるということです。人はただ信仰によって、「上から来た」キリストに結びつき、永遠の生命に預かることができ、死と滅びを免れます。人は自分の行いや努力などによって「上に」這い上がろうとするのですが、神が定めた「上に」至る手段はただ1つで、ただ「上から来た方」を信じることだけです。

・十字架を見上げる
 「あなたがたが人の子を上げてしまう」とは、十字架につけられることを意味します。それだけではなく、私たちが心の中で、十字架につけられたキリストをしっかりと「見上げる」時と言うことも暗示されています。ともかく、十字架上において、イエスは神の子キリストであることがより鮮明に示されるということです。単に神の子と言うだけではなく、私たちを愛し、私たちの罪のために下られ、上げられた方という感動と共に知らされます。