2014/5/4 ヨハネ福音書6:51~59 主イエスの肉と血



・躓き
 「わたしが与えようとするパンは…わたしの肉」という言葉に、ユダヤ人たちは躓きます。彼らは主イエスが語る言葉の霊的な意味についてまったく分からないのです。
 しかし、目に見えない真理について主イエスは「たとえ」を用いてしか語ることができないのです。

・人の子の肉を食べ、血を飲むとは
 「人の子の肉を食べ、またその血を飲まなければとは、主イエスの十字架の犠牲によって差しだされた生命を受け取ることで、永遠のいのちが獲得されるという意味です。「肉を食べ」「血を飲む」とは、そこで完全な生命が提供されることを意味します。従って、それを受け取る者もまた、その食べ物を第1の食物とすることになるのです。

わたしの内に、彼の内に
 「わたしのうちにとどまり、わたしも彼のうちに 」とは、キリストが与える生命とは、どのようなものであるかを示します。それはキリストと「私」との、神秘的な結合を通して与えられる生命であるということです。 

・贖いを体得する
 私たち信仰者は、継続的に「キリストの肉を食べ、血を飲む」ということを通して、ますますキリストの贖いの尊さを覚えることになります。同時に、私たちもその贖いの愛に対して、自発的に応答する者とされていくのです。