2013/12/15 ルカ1:67~79 ザカリヤの賛歌



・ザカリヤの賛美
 クリスマスを彩るものは信仰者たちの賛美です。ザカリヤはユダヤの祭司でしたが、キリスト誕生による新しい時代の到来を啓示されました。そして、そこに現された神の顧みとあわれみを覚えて心から神を賛美しています。

・救いの角
 「救いの角」とはキリストのことを意味します。祭壇の四隅にも角があり、贖いの動物の血が塗られました。それは民を救済する救い主の予表です。彼によって、神の民はあらゆる敵から守られることになります。特に罪と死という最後の敵をも、キリストは粉砕したのです。

・礼拝と平和
 またザカリヤは祭司でしたから、旧約の預言に通じていました。千数百年間に及ぶすべての預言がキリスト誕生によって成就することになります。そこに神のあわれみと誠実さを覚えています。またそれは神の民が神によって全面的に受けられる礼拝の実現となったことを覚えています。礼拝が許されるものたちは、神に愛されている者たちだからです。

・神の深いあわれみ
 最後に「神の深いあわれみによる」とあります。それは神が心を激しく揺り動かすほどのあわれみと言うことです。私たちには何の良さもありませんが、神が私たちの悲惨さをご覧になって深くあわれんでくださったので、救いが実現し、私たちは「暗黒と死の陰」から日が燦燦と照らす「平和の道に導」かれているのです。