20120617 父の日礼拝 ルカ15章 放蕩息子の話から

・父子関係の乖離
  放蕩息子の話を見ると、父と子供たちの間に心の乖離があることが分かります。弟は財産を受け取るとさっさと遠くの地に赴きます。兄の方は父とともに暮らしていましたが、心では離れていました。
父は子供に対してどうしても厳しい父として見られがちです。それは子供を躾ける、訓練するという役割から、必然的なことでした。また子供は成長過程で、プライドと過度の自立心を持ちます。その結果、互いに心の乖離が起こるのです。

・父子関係の回復
  弟は、早速、社会で挫折し、全く落ちぶれます。そこで自分の驕った心を悔い改め、心を父親に向け、父のもとに向かいます。
  父親は、自分から走り寄り、子供を抱きかかえて心からの愛情を示します。これが父と子の心の出会いとなります。
兄の方は、その対応に不満を漏らしますが、父は兄息子に対しても、彼に対する愛を知らせるのです。

 ・父子の心の出会い
父は子供に対して、優しさと愛の側面も現して伝える必要があります。厳しさ以上に、こちらの方が重要なのです。
この父の姿は、神に重なります。私たち父親は、神のあり方に習いながら、初めて父親としての使命を全うできるのだと思うのです。