2010/7/11 ローマ1:1~7  使徒パウロから

・しもべパウロ
 「キリスト・イエスのしもべパウロ」とあります。かつてパウロは律法を持つ自由人と自認していました。実態は罪の奴隷でした。しかしキリストと出会い、愛によって捕らえられました。それ以来、彼はキリストのしもべとして、徹底してキリストに従い、全く新しい人間像を造りました。

・使徒として召され者
 具体的にパウロは、使徒としての召命に答えていきました。それは困難を伴う働きでしたが、あらゆる努力しながらも、キリストの声に従い使徒としての務めをなしたのです。その結果、どの使徒たちにも劣らない働きを成し遂げキリストに似た人格を作りました。
 
・福音のために選び分けられた者
 「福音のために選び分けられ」とあります。福音によって生きるように聖別された者でした。福音は自分を養い、不必要な部分を切り落とす力があります。そのようにして世の人とは異なる際だった人格と生活スタイルを形作ります。

・召された聖徒たち
 私たちもまた「召された聖徒たち」です。キリストのしもべとしてキリストのために生き、それぞれの召命の声に忠実に答え、福音によって自らを聖別していくときに、私たちもまた神の子とされ、神の作品に造り変えられていくのです。現代社会は価値観が崩壊している時代ですが、この時代に輪郭のはっきりした人間像を提供することになるのです。

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