2010/1/17 夫婦のきずな マルコ10:1~12


・頑なな時代の夫婦関係
 モーセ律法の時代は、人々の心が頑ななために、仮の夫婦の規定が定められていました。その1つが離別についてです。申命記24:1にあるように妻に落ち度があったときに離婚状を書いて離別することが許されていたのです。
 また妻は夫の所有物のように取り扱われる面がありました。そこでは夫婦本来の人格関係は見失われます。

・夫婦のきずなの回復
 主イエスはパリサイ人らの質問に答えて、新しい夫婦のきずなについて語ります。それは創造の秩序の回復であるとともに、愛に基づく新しい夫婦関係です。
 神は人を、男と女とに創造されました。両者は性の違いがありますが、互いが神の形と尊厳を持ち、人格的に対等な存在です。夫婦としての男と女も同様です。夫婦の場合は何よりも深い人格的きずなで結ばれるものとして出会わされるのです。「一心同体」と言う言葉は、そのことを示します。

・新しい夫婦のきずな
 夫婦の創造の形は、主イエスを通して新しい生命と愛が注入されます。主イエスは十字架の死を通して神と人との愛のきずなを回復されました。この愛=アガペーをまずは、夫婦の間で育まれます。
 生来の人には、エロスとフィリアの愛があります。どちらも自己中心的な愛で、自分がよしと思うときだけ好意を持つ愛です。しかしアガペーの愛はそれらの超えた愛です。
 夫と妻はすべてにおいて違う人間です。そこで対立や葛藤が生じることもあります。その違いもアガペーの愛を育てる契機となるのです。

0 件のコメント: