2022/7/24  ルカ福音書22:1~6  ユダの裏切りとサタン

・過ぎ越しの祭前に
 「過ぎ越しの祭」「種なしパンの祝い」とは、出エジプトを記念した祭りで、将来の真の出エジプトを待望するためのものでもありました。それはキリストによって実現するのですが、誰も予想できない形で進行します。

・ユダの裏切りとサタン
 「イスカリオテと呼ばれるユダに、サタンがはいった」とあります。彼は12弟子の一人で主イエスが祈りつつ選んだ者たちの一人でした。しかしそのような人物に、サタンが入ったのです。
 聖書では悪の中心的存在をサタン、あるいは悪魔と表現しています。ルカの福音書では後半部でこの名称が用いられています。サタンとは霊的な存在で、肉体をもつ人間に絶大な力で作用し、支配しようとします。そして、神の救いの業にことごとく敵対します。

・藍より出て藍よりも青
 「彼らは喜んで、ユダに金をやる約束をした…」。ユダはサタンに駆り立てられて、祭司長らに金銭でイエスを売ります。その結果、弟子集団は内部から崩壊し、主イエスは十字架の死に貶められていきます。
 しかしサタンの勝利はつかの間で、かえって試みを通して、滅ぶべきものは滅びの色を濃くし、信仰を保つ者は、新しい救いの生命を濃くするのです。Ⅰペテロ5:10「神ご自身が、あなたがたをしばらくの苦しみのあとで完全にし、堅く立たせ、強くし、不動の者と」とあります。
 

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