2021/5/30 ルカ福音書11:33~36  福音と「健全な目」

 ・「あかり」と光
 はじめに、主イエスはご自身が神の光であって、暗やみを照らし、生命を与える方であることを明言します。またご自身は隠されておらず、福音を通して、世にも私たちにも、明々白々たる形で示されていることを告げます。実際に、私たちに対しても福音を通して、キリストは提供され、光として私たちの前に輝いています。

・健全な目
「からだのあかりは、あなたの目です。目が健全なら、あなたの全身も明るい」とあります。「からだ」とは心を中心とした人間存在全体(全人)のことを意味し、それは罪と悪に染まって暗い存在です。「目」とは肉眼と心の目を意味し、外側にあるキリスト(光)を内側に受け入れる唯一の手段です。そこで「目が健全」であることで「全身も明るく」なります。「健全」とは単焦点ということで、世の欲とダブってはならないということです。

・気をつけなさい
 「あなたのうちの光が、暗やみにならないように、気をつけなさい」とは、すでにキリストを受け入れた人々に対する警告です。私たちはすでにキリストを受け入れて、全人が明るくされています。しかし、私たちの目は悪くなる傾向があり、その結果、「からだ」全体も暗やみなる場合が多いのです。そこでいつも、「目の健全」さを保つように「気をつける」必要があります。つまり絶えず、世の欲と煩いよりも、キリストを求める心を保ち続けることです。

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