2020/11/25  ルカ福音書7:36~50 パリサイ人シモンと罪深い女

 ・シモンの家で
 パリサイ人シモンが主イエスを食事に招いたときに「ひとりの罪深い女」が入ってきたことが記されています。彼女は「香油の入った石膏の壺を持ってきて、泣きながら、イエスの後ろで御足のそばに立ち、涙で御足を濡らし始め、髪の毛でぬぐい、御足にくちづけして、香料を塗った。」とあります。

・パリサイ人シモンと罪深い女
 パリサイ人は、この女性に起こった霊的変化を理解できず、つぶやきました。そこで主イエスは金貸しと二人の債務者の例えを語っているのですが、それはパリサイ人と罪深い女とを対比する例話でした。「よけい赦された方が、よけい金貸しを愛する」というのが、そのポイントでした。
 ちょどそのように、パリサイ人シモンはイエスを食事に招きましたが、その心に愛は欠けていました。それに対して女はイエスを愛してやまなかったのです。それが香油で洗足するという行為に現れていたのでした。

・赦しと愛
「この女の多くの罪は赦されています。というのは彼女はよけいに愛したからです、しかし少ししか赦されないものは、少ししか愛しません」 とあります。自分の罪を深く認識し、主イエスによる赦しと愛を覚えた女は、よけいイエスを愛しました。しかしパリサイ人シモンは自分の罪を知らず、赦されてもいなかったので、愛はなかったのです。

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