2020/5/3 ルカ3:1~9,15~17 荒野で叫ぶ者に声


・洗礼者ヨハネ
 皇帝テベリオの時代に、神の言葉がヨハネに下りました。ヨハネは早速、ヨルダン川のほとりに行き、悔い改めによるバプテスマを説きました。「終わりの日」到来の緊迫感の中で、多くの人々はヨハネのもとに赴きました。

・荒野で叫ぶ者の声…イザヤの預言
 彼の働きはイザヤが「荒野で叫ぶ者の声」として預言しています。彼の役割は、キリスト到来の先駆けとして、その道を真っ直ぐに平らにすること、つまり人々を悔い改めに導いて、彼を受け入れる準備をさせることでした。悔い改めは旧約預言者たちが偶像崇拝から主の礼拝に立ち返るようにと共通に語ったことですが、ヨハネ以降、さらに内面的根源的な悔い改めが要請されます。

・ヨハネの役割
 洗礼者ヨハネの働きは、強烈でした。彼のもとに来る人々に対して「まむしのすえたち」と語り、「だれが必ず来る御怒りをのがれるように教えたのか」と曖昧な態度を排除しました。またそれぞれに対して具体的に悔い改めを説いています。
 さらに彼の役割は、キリストを指し示すことでした。人々は彼をキリストとして祭り上げようとしましたが、彼はきっぱりと拒絶して「私よりもさらに力のある方」の到来を指し示したのです。
 福音書記者は主イエス到来の前に、ヨハネの悔い改めを描きますが、私たちもキリストと出会うためには悔い改めがまず必要です。