2016/3/13 ヨハネ福音書19:17~27 十字架と新しい紐帯



・十字架
 主イエスは十字架をご自分で負ってゴルゴタの丘に向かいます。そこは十字架刑に処せされる場所でしたが、彼らは呪われた者とみなされました。
 「ほかのふたりの者をそれぞれ両側に、イエスを真中に… 」と、イエスが最も呪われた者のようにして十字架にかけられています。

「ユダヤ人の王ナザレ人イエス」
 罪状書きは「ユダヤ人の王ナザレ人イエス」でヘブル語、ラテン語、ギリシャ語で掲げられました。それは救い主キリストを意味します。本来なら黄金の玉座に着く方でしたが、その真逆の姿でした。
 彼は奪う王ではなく、生命を与え、着物を与え、祝福を与え、すべてを与え尽くす王として十字架に掲げられたのです。

・新しい紐帯
 十字架上で、母マリヤに対して「そこにあなたの息子がと、弟子ヨハネには「そこにあなたの母がと語りました。それは2人に新しい人間関係を与えた言葉です。しかし2人だけではなく、すべてのキリスト信仰者に対して、血肉を越えた新しい紐帯を与えた言葉と解釈することができます。この紐帯は、地上と天上で続く、神の家族としての結びつきです。
「(キリストは)二つのものをご自身において新しいひとりの人に造り上げて、平和を実現するためエペソ2:15とあるとおりです。